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パルムの僧院のharuのレビュー・感想・評価

パルムの僧院(1947年製作の映画)
3.0
幸せはどこに?

神父になるためにパルムに帰郷したファブリスは、勉強そっちのけで女の子とイチャイチャ。そしたら彼女の彼氏に襲われたので、うっかり返り討ちにしたら逮捕される。ファブリスの伯母が甥を助けようと奔走する中、当の本人は獄中で新たな恋に勤しんでいたのでした。

スタンダール原作の文芸作品。
美しい映像と、マリア・カザレスの圧倒的な存在感により、大変格調高い作品となっております。が、3時間は長い…!ストーリーは決してつまらないわけではありませんが、終盤のファブリスのストーカーっぷりには若干ウンザリ。もう諦めなよ…てか話を聞けよ…ジーナもクレリアも感謝されるべきなのに、なぜか罵倒されるし、この男のどこがいいの?
さて主人公ファブリスは伯母ジーナに溺愛されて育てられた結果、あらゆる女性を虜にし、あらゆる男性を敵に回す、トラブルメーカーに成長。そんな彼に周囲の人間が巻き込まれていく話。ということで、当然ジェラール・フィリップくらいのイケメンでないと許されないわけですが、それでもファブリスのキャラが軽薄すぎてあまり魅力を感じない。原作だと違うのかな?
むしろいろいろ経験して初心に帰るファブリスの今後が気になる。
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