ぽぽ

愛を乞うひとのぽぽのレビュー・感想・評価

愛を乞うひと(1998年製作の映画)
5.0
「愛を乞う」
このタイトルから惹かれ、観てみると中身壮絶なものであった。

私も母親から虐待を受けていたが、このようなものだった。
私の中でフラッシュバックし、今や過呼吸、不眠症、摂食障害、うつを経験し、まだ少し残るものもある。
それくらい、この映像は私にとって過去を思い出させるものだった。
だから見なければよかったとは思わない。

今でもこのような虐待で、悩む子供がいることをたくさんの人にわかって欲しい。
最近も小さい子供が虐待で命を落とす事件が後を立たない。

無力で、大人にしか頼ることのできない子供に暴力を振るう大人を許せない。
やられたことはやり返してしまう、子供の時に欠如した愛という穴をまた大人になり、子供で埋めようとする。
それはきっと、ループなのだろう。

ここまで、リアルに考えられる、役者の演技力は、素晴らしいものであった。
演出も良かった。

みんな愛されたい、そう思うだけなのに、その気持ちは同じなのに
いつまでも、「愛を乞う」。
ぽぽ

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