YasuhitoArai

愛を乞うひとのYasuhitoAraiのレビュー・感想・評価

愛を乞うひと(1998年製作の映画)
3.7
原田美枝子演じる照恵は、数十年前に亡くなった台湾人の父、陳文雄の遺骨がどこにあるのか探していた。探していく過程で、自身が母から受けた虐待の日々について思い出されていく話。

また新たなトラウマ映画に出会ってしまった。『鬼畜』の野村芳太郎といい、日本映画は子どもがひどい目に遭う映画が多い気がする。
ひたすら抵抗せずに、殴る、蹴る、髪を捕まれる、物で叩かれるの仕打ちを受ける。ヤンキーってほんと根性焼き好きだよなー。
見てて辛かったから、回送シーン早く終わらないかなーって思いながら観ていた。

母の男役として出てくる國村隼がなんとも情けない役で出ていた。『コクソン』の時とは大違い。
虐待されるのを誰も助けないのも辛かった。
題名の『愛を乞う人』は、母の愛を得たかった主人公でもあるし、娘に旦那からの愛を奪われたくなかった母のことでもあると思った。
台湾のロケーションが魅力的。

小日向文世の爺メイクが笑えた。
温水洋一にまだ毛が生えている。
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