水

カラビニエの水のレビュー・感想・評価

カラビニエ(1963年製作の映画)
4.5
無慈悲な戦争、4人の主人公はまるで人の心が無く、完全な阿呆として生きる役割をこの映画の中で与えられている。

“戦争”という漠然としたものじゃなくて、戦地に出向いて淡々と人を殺していく末端兵に焦点が当てられていた。そこに人間味とか勧善懲悪とかは皆無で、この救い用の無さが戦争の全てだと感じる。

兵士となった彼らの様子、彼らが家に出す手紙の文面とナレーション、郵便受けを開ける女たち、繰り返していきながらなんだかどんどんむごくなっていく。いちいち悲しんでいる暇がないと言うか、ただ唖然とすることしかできない感じ。

ポストカードを広げるシーン(めっちゃここに時間使ってる!)、勲章をつけてもらうシーン、「戦争は終わった!!!!」って4人で走りながら叫ぶシーン、こういう2人が戦地から帰ってきたシーンの方がなんだか残酷だった。

最後のナレーション、メモしきれなかったけどすごく良かった。

あと、ヴィーナスの方、かわいすぎ‼️
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