カリカリ亭ガリガリ

ビアンカの大冒険のカリカリ亭ガリガリのレビュー・感想・評価

ビアンカの大冒険(1977年製作の映画)
4.0
ニューヨークの国連の中にネズミたちの国連があって、世界各国のネズミたちが集まって集会してる、って序盤がまず最高。ビアンカはハンガリー代表。ビアンカがめっちゃ謎の誘惑行為を結構な数くり出す映画。共に旅するバーナードが弱気で神経質なやつ(階段が13段あると「うわ13だ、不吉だ……」といちいちうるさい)なので、全然ロマンスに転ぼうとしない感じがデコボコ男女コンビモノっぽくて可愛い。

幼い頃に繰り返しVHSで観ていたはず、なのにワンカットも覚えていなかった(実家にVHSはあったのに、マジメに観ていない?!)。こんな重苦しい話で、後半はこんな暗い画ばかりだったのか(幼き俺、寝てた??)。孤児院で「お前は可愛くないから」と誰からも引き取られないペニーちゃんって女の子がメソメソ泣いていて、それを慰めてくれるのは年老いた眼鏡かけたネコだけで、やっと引き取り先が見つかったら、それはメデューサって名前のトンデモキチガイババアで、ついにペニーちゃんは「孤児院に戻りたい……」と願う、って重ッ!子供は飽きるだろうね……(トラウマすぎて記憶から消していたかも?!)

作画やメデューサの描写のクルエラっぽさ(車で爆走する)を見て、『101匹わんちゃん』の作画を継承してるのかと思ったら、『101』の監督でした。この監督の得意技・鉛筆の線敢えて残し、が今回も炸裂。芸術点高し。

アホウドリ航空のパイロット兼飛行機のアホウドリが着陸に大失敗して首がもげるくらいの勢いでズルズル着陸するところと、離陸の助走の時点でゼェハァゼェハァ死ぬんじゃないかってくらいに息切れしてるところで爆笑しました。

ちなみに有名な都市伝説「『ビアンカの大冒険』にトップレスの女性が映っている」は、もちろんディズニープラスで確認できるはずもなく。実家にあるVHSで確認してみるか……。