dowaikiは家にいる

北陸代理戦争のdowaikiは家にいるのレビュー・感想・評価

北陸代理戦争(1977年製作の映画)
4.0
〜甲羅食いカニ・バル〜

井筒監督作『無頼』でブラウン管TVに映ってたやつ。気になった俺は北陸の男。

えらいもん観てもーた。

福井!敦賀!三国!金沢に輪島!おまけに越前ガニ!まじか。めさめさ地元。45年越しのテンション爆上がり。実録仁義なきシリーズは一通り観たつもりだったけど、見逃してた。
発端は地元ヤクザの親子喧嘩。スキを突いてワレがワレが、大阪が、名古屋が、シマの食い合い、欲望丸出し代理抗争のカオス。の中で死んでもサバイブする角刈り川田。イイ!飽きない。
有名なシーン「雪出しヘッド猛スピードジープチャレンジ」。2回もあるとは思わんかった。すごい執念。北陸の雪は重くて大変なんよ。

冬の車道、汚れたシャバ雪のリアリズム。
買ったその場で蟹味噌をすする松方ダンディズム。
野川由美子の極妻成り上がりエゴイズム(with微かな純愛)。
最後の深作実録イズム。

ハナ肇、千葉真一、西村晃(水戸黄門やん!)、伊吹吾郎(水戸黄門のSPのやつやん!)、成田三樹夫、小林稔侍、地井武男。わぁ濃厚。ミソ詰まってるこの蟹!

「俗に北陸三県の気質を称して越中強盗、加賀乞食、越前詐欺師と言うが〜」なんちゅうナレーション入れんねん…受け取り方がわからんわ!