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アリゲーターのsymaxのレビュー・感想・評価

アリゲーター(1980年製作の映画)
3.6
"誰でも12回は必ず飛び上がります…"

一部が喰いちぎられたバラバラ遺体が下水処理場から次々と発見される…

市警殺人課のマディソン刑事は、事件の全容解明の為、下水溝の中へ…そこで見たものは、10メートルを越える巨大なワニ…

そんなワニがいる訳が無いと一笑されるマディソン刑事であったが、新たな犠牲者となった記者が撮影した写真を見て皆慄く…

それは下水に捨てられたペットのワニが製薬会社の実験に使われ、下水に捨てられてきた犬達を餌として食べていたことから、巨大化・凶暴化した個体だったのた…

8月も終わろうというのに、まだまだ暑いですね…夏と言えば…そう"ワニ"だろぉ?…

という事で4Kレストアされて甦った動物パニックの傑作である本作を鑑賞…

久々に鑑賞しましたが…B級なれど実に面白い…

ちょい薄くなった前髪を気にしつつ、孤軍奮闘する刑事をロバート・フォスターが熱演…人間関係の泥臭い部分をリアル且つテンポ良く描いておりまして、流石、脚本がジョン・セイルズ…ただのB級に終わらない奥深さが観客の五臓六腑に染み渡ります。

あんたの方がよっぽど爬虫類やろ…的なねちっこさで、発情期のワニの声を"ぐるるぅ"ってやり切っちゃうヘンリー・シルヴァの御姿を見守る幸せ…

CG無しの時代ですので、要所要所に本物のワニを効果的に使いつつ、ガブリと人を襲う場面ではしっかりしたロボワニを使ってゴアシーンを演出しているので、見応えたっぷりでございます…

ここでも、悪い奴は徹底したクズっぷりで、むしろワニに喰われてざまあ的なスッキリ爽快感…

"ジョーズ"の成功により、一つのジャンルとして確立された動物パニックモノのもう一つのマスター・ピースと言えるのではないでしょうか?
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