ひらり

居酒屋兆治のひらりのレビュー・感想・評価

居酒屋兆治(1983年製作の映画)
3.6
昭和58年作品
様々な人が集う居酒屋『兆治』が舞台。
英治(高倉健さん)の周りは賑やかだ。
お客で登場する俳優さんや出演者が豪華な顔ぶれ。次は誰がやって来るんだと楽しみになる。

黙って支える夫人、励ましてくれる親友(田中邦衛)、喧嘩する客、
文句を言う客、英治を忘れられない昔の恋人さえ(大原麗子さん)。

繰り広げられる人間模様から、無口で誠実で不器用、義理人情に熱い男だと解る
さえの言う通り意気地無しだったのかも知れない。

女は魔物と言うけれども、さえの様な女性がそうなのかな。
穏やかに暮らしていた英治の心を揺らぎ
さえが初めてな男(平田満)はさえに溺れてしまう。
英治を想う気持ちが溢れでて、苦しくなって、悲しくなって、泣きたくなって、会いに来たり、電話したり好きでもない男を抱く。
人が心に想うことは誰にも止められない
そう言うけれども、母親なのにな…
女なんだな。

もう、どうでもよくなって酒に溺れてしまう大原麗子さんの巧みな演技に魅せられた。

高倉健さんと加藤登紀子さん夫妻。
なんだか意外な組み合わせ。見合い結婚
大原麗子さんと左とん平さん夫婦。
こちらも意外な組み合わせ。資産家。
大滝秀治さんと石野真子さん夫婦。
こちらも意外な組み合わせ。歳の差。

ちあきなおみさんの歌あり、釣り、キャンプ等見応えあり。
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