超空間コベ

おれの行く道の超空間コベのレビュー・感想・評価

おれの行く道(1975年製作の映画)
4.0
空港開港直前の成田を舞台にした、
『東京物語』が元ネタと思われるお話。
泣けました…。☆

物語の中心となるのは、昭和の
大女優・田中絹代が演じる祖母。
ごんたくれ孫の西城秀樹は、
副主人公という位置づけ。

遺産の2億円が目当てで、
祖母にチヤホヤな数人の孫たち。
(ヒデキとだけは最悪の仲)

ところが全て施設に寄付したと知るや、
手のひらコロッ!と冷遇。
可哀想なお婆ちゃん…。

「―――汚ねぇぜテメェら!」
事情を知ってブチ切れたヒデキは、
兄姉たちをシバキまくる!

おそらく、その行動原理は単純明快。
気に入らないからブッ飛ばした。
そうしたいと思ったから、
「俺が面倒みる」と引き受けた。
これぞ直情キャラ。それでイイんじゃない?

そしてお婆ちゃんもしたたかなもので、
ビールをジョッキでグイグイいったり、
競輪にエキサイトしたり、皆で歌ったり、
元気に人生を楽しんでる。☆

見るからにお元気そうな絹代さん、
この一年数か月後、お亡くなりに…。
ヒデキとのカッコいいラストシーンが
心に残る一作でした。♪
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