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1492・コロンブスのROYのレビュー・感想・評価

1492・コロンブス(1992年製作の映画)
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コロンブスのアメリカ大陸到達500周年を記念して制作された、コロンブスの生涯を描いた作品。コスチューム・プレイ。

リドリー・スコットが娯楽冒険活劇を作るわけないでしょ。悲劇です。

最近はVangelisの『Antarctica』や『China』を聴いている。彼がサントラを手掛けた映画の中でも、配信で見れる作品は少なく、DVDで見ることも難しいため、仕方なくYouTubeに頼った。映像はBlu-ray画質だった。日本語字幕はないが、世界史の教科書を見れば大まかなストーリーは掴めると思う。

“La vie a plus d’imagination que n’en portent nos rêves...(人生には夢にも勝るロマンと冒険がある)”

■INTRODUCTION
まだ地球が平面だと信じられた時代。“地球は球体である”と言う説を証明するため、数々の非難が降りそそぐ中旅立ち、ついにアメリカを発見した伝説の冒険家コロンブスの半生を描いた一大絵巻物的ドラマ。『ブレードランナー』の監督リドリー・スコットと音楽ヴァンゲリスのコンビによる作品。

■STORY
1941年、スペイン。船乗りで探検家のクリストファー・コロンブスは地球球体説を証明する航海に出るため、イザベル女王に許可を願い出る。そして翌年、第一回目の旅に出発。やがてコロンブスは新大陸を発見することに。一躍英雄となった彼は大船団を率いて再び航海へ。しかしたどり着いた土地での新都市建設に思わぬ障害が。貴族の反発に加え、コロンブスと反目するモクシカが反乱を起こしたのだ……。

■NOTES
「『ブレードランナー』以来10年ぶりにヴァンゲリスを起用している。サウンドトラック・アルバムのライナーノーツによれば、リドリー・スコットは『ヴァンゲリスなら15世紀当時と現代の双方に通じる何か』をもたらしてくれると考えて依頼した」(Wikipediaより抜粋)

「このサウンドトラックにはヴァンゲリスの新しい一面と、変わらない一面が混在している。イングリッシュ・チェンバー・クワイアとはこれまでも仕事を共にしてきたが、ここでも彼らの合唱を取り入れることで作品を壮大なものにしている。合唱団はラテンの讃美歌を3曲歌っているが、一方でヴァンゲリスはフランスのエンジニア/コラボレーターであるフレデリック・ルソーと初めて共演している。他にも、ジェノヴァ出身の探検家コロンブスが新大陸を発見する物語にちなみ、ふたりのフラメンコ・ギター・ヴォーカリストを迎えて作品の民族的な背景も表現している」(Sexton, Paul「リドリー・スコット監督映画『1492 コロンブス』、ヴァンゲリスが担当したサウンドトラック」『uDiscoverMusic』、https://www.udiscovermusic.jp/stories/the-vangelis-voyage-inspired-by-columbus)

「プロダクション・デザインは、『ブラック・レイン』『テルマ&ルイーズ』『ハンニバル』でも組んでいるノリス・スペンサー。ロケーション撮影はスペイン政府の支援を受け、カセルス、トルーリロ、セビリア、サマランカで敢行。新天地のロケは、ドミニカ共和国、コロンビア、コスタリカで行なわれ、エキストラとして実際のインディオ170人が参加しました。暑さや危険な動物の数々に悩まされ、過酷な撮影だったと伝えられます。美術は次作『白い嵐』のプロダクション・デザインを手掛けているレスリー・トムキンズ。彼はデヴィッド・リーン監督の『インドへの道』、キューブリックの遺作『アイズ・ワイド・シャット』も担当しています」(仲谷龍之丞・まちこまき『Lindenhof』http://lindenhof.sakura.ne.jp/tebiki10i.html)

同時期にジョン・グレン監督で公開された『コロンブス』とタイトルの使用権を巡って争い、裁判で負けたために、原題には「COLUMBUS」の文字が使われていない。

■THOUGHTS
Ridley ScottとVangelisのファンとしては見ないわけにはいかない。

『ウォーターワールド』の超上位互換

英語を話していることには目をつむろう。それを突き詰めたら『アポカリプト』になってしまうから。

虐殺シーンえぐい

処刑シーンは首を絞める縄の音だけでいいのに、首の骨が折れる音まで入れてくるのイヤらしい。自然の音などの音響が素晴らしい。

ってか『ブレイキング・バッド』のサラマンカ(マーク・マーゴリスさん)出てるじゃん。

“To the new world, my friend”

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