くもすけ

プリンセス・ブライド・ストーリーのくもすけのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

ナニコレタノシイ!
ロブ・ライナーの87年作で、公開時は不評だが、ビデオリリース後はカルト的な人気を誇るとのこと。登場人物全員表情の熱量が低め、ナンセンスなセリフの応酬が楽しいスクリューボール調で、合間に挟まれる読み手のピーター・フォークがいちいちこれは「おとぎ話」だと思い出させてくれる異世界ファンタジーのオフビートコメディ。

アンドレ・ザ・ジャイアントがおとなしいライマーで、言われもしないのに脱出手段を確保している気の利くナイスガイをやっている。
彼をたしなめ怒鳴り散らしていた小男が、理屈で農夫をやりこめようとして策士策にはまり崩折れるも笑顔絶やさず、彼の死にまつわる怨嗟や葛藤も特にない、つくづく陽性。

いちいちちゃんとアクション撮れているのが、ほかの凡百のファンタジーパロディと違うところか。
一定の速度に保たれた崖登り、流砂に指一本もらさず吸い込まれる二人、華麗なるチャンバラが魅せる。ちなみにチャンバラはスタントなしの本人が演じており、振り付けはダース・ベイダーのスタントもやったボブ・アンダーソン。