映画の味方あっつマン

ファントム・オブ・パラダイスの映画の味方あっつマンのレビュー・感想・評価

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「オペラ座の怪人」をモチーフに制作されたロックンロールミュージカル。ずっと気になってたが、ようやく鑑賞できた。(※あれ? 最近、ホラー系の映画ばかりレンタルしてる気がするな)

ミュージシャンのウィンスロー・リーチは、自分の曲を、デスレコード社の社長スワンに盗作された上に、無実の罪を着せられ投獄される。監視の隙を見て脱獄したリーチはデスレコード社に押し入るが、プレス工場の機械に顔を潰されてしまう。リーチは、仮面で醜い素顔を隠し、恋する女性フェニックスのために作曲を続けるが……。

プロローグはこんな感じ。
これだけ読むと「オペラ座の怪人」の現代版くらいの印象しか残らないと思う。でも本作は、さらにゲーテの「ファウスト」を取り入れたりと、想像の斜め上へと突き進む。

ラストシーンに向かう後半は、凄惨で、これ以上ないくらいに混沌としている。人を呪わば、穴二つ、いや、穴三つ、四つ…誰も幸せにならない映画だった。

また、本作のファントムは、銀色の仮面、変声機を通した声、仮面の下からのぞく充血した目に、総銀歯。人を殺すときに、人ならざる声で絶叫する姿。一度見たら忘れられない、強烈なインパクトだ。敵役のスワンも、とにかく気持ち悪い。

カルト的な人気を誇るのも納得できる衝撃的な映画だった。今夜の夢見はすこぶる悪そうだ。。(※誉めてる)

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夢を見が悪そうだと思っていたが、実際にその夜に3回夢を見て、3回とも死にそうになった…。