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サラエボの花のmimitakoyakiのレビュー・感想・評価

サラエボの花(2006年製作の映画)
3.8
戦争後の話ですから戦闘シーンも暴力シーンもありませんが、戦争が終わって10数年経っても癒えない傷を抱えてるというのが、戦争の悲惨さ、残酷さを感じさせます。

今まで誰にも言えず心に秘めてきた過去の傷を娘に打ち明け、お互いに打ちのめされるけれども、それでも強い絆で結ばれていて、より深い愛に変わっていくところが感動的でした。

戦争で身も心も深く傷付いたけれども、娘との生活を守るため、娘をどうにか修学旅行に行かせてやりたい一心で、必死に働き、過去の傷に向き合う母の強さと愛を描く事で、そこから一歩一歩立ち直っていこうとする人達の懸命に生きる姿に希望が見えました。
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