日本に推理小説ブームを巻き起こした松本清張の代表作『点と線』の映画化。巧妙に仕組まれたトリックだけでなく、事件に関わる人々の人間性までを細かに描き出した本格的サスペンス映画の傑作。
正義にも悪にも愛にも執念を感じる。清張のタイトルの巧さとオープニングカットの見事なこと。
博多郊外の香椎海岸。男女遺体。東福岡警察署。列車食堂領収書。東京駅15番ホーム。特急あさかぜ。産工省汚職事件の重要人物。"東京駅４分間の謎"。料亭小雪の女中二人の証言。機械工具商・安田商会。鎌倉療養中の妻。時刻表の楽しみ方。北海道出張のアリバイ。青函連絡船乗客名簿と飛行機搭乗名簿。青酸カリ。「そげんですか。それな関係の夫婦ですか」
