桔梗のおもひで日記
ニュージーランドの作家、ジャネット・フレイムの自伝を原作に、赤毛の少女ジャネットが傷つき、悩みながら成長していく姿を描いた感動作。
まだ10代のイカくさい大学生時代。
桔梗少年は池袋に立っていた。
今はなき
「池袋アクト・セイゲイシアター」(ミニシアター)で本作を観るためだ。
当時、一番好きだった映画は「ピアノレッスン」だと大学で言いふらしてたので、それを聞いた友人が
「俺が働いてる映画館でジェーン・カンピオンの映画流すよ」と招待してくれた。
友人はセイゲイシアターでモギリ兼映写のバイトをしていた。
ほぼただ同然で劇場にいれてもらった。
観客は自分一人だけだった。
同時上映は「エルスール」だった。
素晴らしい映画だとは思ったが、さっぱりわからなかった(苦笑)
本作はモジャモジャ赤毛と繊細すぎる性格の主人公がいじめられたり、精神病院に8年強制入院させられ、死にそうになるほど電気ショックを受けたりとかなりきつい展開…
それでも、いい人に恵まれ退院後はニュージーランドのノーベル賞候補とまで言われる名作家になるまでを描いた自叙伝もの。
実話なので、不必要な派手演出もなく、淡々と流れるが、ジェーンカンピオン監督のメッセージ性が強く、見終わったあとはかなり感動してしまった(。´Д⊂)
えらいぞモジャ頭!よくやったモジャ頭!と
その後、ありえない値段でよく映画館に入れてもらって、成瀬や小津安二郎映画をほぼ貸し切りの劇場で多々見せてもらうことになる…
いつから、変態映画ばかり観るようになったんでしょうね(´・ω・`)
その後、映画館つぶれちゃったんで、まさか自分と友人のせいじゃないかとハラハラした次第であります(^^;
ジェーン・カンピオン作にしては、日本でほぼ無名映画ですが、けっこうな良作ですよ(^o^)
「ピアノレッスン」あたりが死ぬほど好きな人はぜひ(^o^)