ゆうき

蒲田行進曲のゆうきのレビュー・感想・評価

蒲田行進曲(1982年製作の映画)
2.0
「くすぐったい」は快と不快が同時に存在している状態なんだがこの映画は正にそれ

お話のテンポ感とかラストの階段落ちにかけての盛り上がりとかはすごく良かった!
予定された大団円が先に見えていてもワクワクしたしグッとくるものがあった

芝居が全体的にキャンキャンうるさいのもこの喜劇の熱量になっていたと思う



ただただ妊婦へのDV描写が生理的に受け付けなかった

ヤスが段々横柄というか小夏を自分の従属物のように扱い出す描写は時代背景を考慮してギリギリ我慢できた

でも序盤からの有害な男らしさによって蓄積されたイライラボルテージがあのシーンで爆発してしまったw
この映画、面白いし感動したけど腹が立つw



主語がデカくならないように配慮すると

・子どもがいて(または妊娠中で)
・身体的、精神的虐待を男性から受けたことがあって
・面前DVの経験があって
・フィクションをフィクションと割り切れない

女性は視聴の際に十分注意してほしい
まじで色々とフラッシュバックするw

最後の最後で「これは映画だよ〜!」ってホーリーマウンテンされても禍根が残るレベル

この映画は「前時代の有害な男らしさの記念碑」として私の中でそっとブン殴っておきます
ゆうき

ゆうき