よしくん

蒲田行進曲のよしくんのネタバレレビュー・内容・結末

蒲田行進曲(1982年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

私、8ヶ月になってわかったの。女にはいつも一緒にいてくれる人が必要なの。

おまえのこと、好きになればなるほど悲しいんだよ、この心が。オマエと一緒に生きてこうと思うほど切ないんだよ。オマエと離れられなくなるほど苦しいんだよ、体中が。どうしちまったんだ俺

ーー

2枚目の銀ちゃんが小夏(松坂慶子)を孕ませ4ヶ月の時、子分の安次に無理やり結婚するようにいう。それを安次は受け入れ、小夏に尽くして結婚する。小夏も銀が好きでありながらも、お腹が大きくなり、大部屋俳優でも一緒にいてくれる安次に心を開くようになる。こんな経緯でもなければ、とても一緒になれるようなら2人ではない。釣り合っていないのは、安次の母にもお見通しだった。

安次は生まれてくる子供と妻のために、危険な落ちる役などをかず多くやり、最後は新撰組の映画で池田屋のシーン、大階段から落ちるシーンに命を張る。

この夫婦は、2人とも葛藤がある。一緒になっても、それも残っている。でも、素晴らしいのは、夫婦として互いに向き合っている事だ。だから乗り越える力も2人に宿ったのだと感じた。
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