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箪笥<たんす>のkazataのレビュー・感想・評価

箪笥<たんす>(2003年製作の映画)
3.5
ドラマ『アチアラの秘密』を見始めたら、主演のムン・グニョンが相変わらずホラーミステリーな物語内で姉を探し彷徨う妹役を熱演しているもんだから懐かしくなって、昔見た(けど記憶に残っていない…)本作を振り返りウォッチ&レビュー。

"音(=重い扉を閉める音)が可視化される(=洗面器の中の水が振動する)"冒頭1カット目を見た時点でやっぱり信頼が置ける作品だったと再確信!
("目に見えない物を見えるように表現する姿勢"が映画って何よりも重要だからね)
(そんなわけで効果音を駆使して恐怖をガンガン演出するスタイルがグッド)

ムン・グニョンきっかけで見返してみたけど、イム・スジョンとヨム・ジョンアの熱演が光っていましたね。

本作でハリウッドに見出されたキム・ジウン監督だけど……その後アメリカで撮ったのが『グッド・バッド・ウィアード』や『ラストスタンド』なのが謎過ぎる!笑


(20年近く前の映画でネタバレを気にするのも無粋な気もするけど……以下、軽くネタバレしちゃっているかもです↓)


主人公少女が入院生活を終えて自宅に戻ってきたらお化け屋敷だったから精神が錯乱状態になっていくけど、そもそも家がお化け屋敷化してしまった原因は家族の悲しい過去にあった……という物語で、そこに幽霊やらトラウマ的な記憶やら多重人格やらの要素が乗っかったホラー映画。

見返してみたら「これって『シャイニング』じゃん!」と思うこともしばしばだし、クライマックスのタネ明かしを見ては「そう言えば『シックス・センス』みたいな宣伝文句だったわ!」と思い出す。
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