スギノイチ

真夜中の招待状のスギノイチのレビュー・感想・評価

真夜中の招待状(1981年製作の映画)
2.5
野村芳太郎の映画にはほぼハズレが無いという認識でいたが、やはり何にでも例外はあるようだ。

主演の小林麻美に関しては、『野獣死すべし』で優作に付きまとってズドンされた女、という認識しかなかった。
改めて見ると美人だが、全てが縦に長い。しかも、毎シーンで違った派手な服を着ている。
そんな小林麻美の婚約者である小林薫の兄弟達が、謎の電話に誘われるままに1人また1人と都会の闇に消えていく…というのが導入部分だ。
最初は結構惹き込まれたのだが、変な祈祷師だの催眠術師だのが出てきた段階で「ヤバいな」と思った。

野村芳太郎作品での渡瀬恒彦はいつもいい役で起用されていたが、この映画は例外だ。
失踪する兄弟の1人を演じているのだが、早い段階で失踪して以降は変な幻想シーンにしか出てこない。
渡瀬恒彦が失踪した時点でこの映画に対する興味の半分は失せてしまったが、後半から突然土着ホラーと化したため、別の意味で飽きる事は無かった。
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