トシオ88

影なき声のトシオ88のレビュー・感想・評価

影なき声(1958年製作の映画)
3.5
松本清張原作、鈴木清順監督のサスペンス。
新聞社の電話交換手役南田洋子が偶々、殺人犯の声を聞いてしまったことから始まる悪夢のような日々💀。やがて旦那が他の殺人事件のホシとして捕まり一層追い詰められていく南田洋子😨🙈。旦那の潔白を晴らそうとするが…。
芦田伸介が犯罪組織のボスであったり、宍戸錠が粘着質の脅迫者であったりするなと後年の彼等のイメージとは相当異なる演出。後の西部警察などで刑事役だった高品格が、本作でも刑事役で圧の強い演技を見せてくれる😨。
南田洋子は、新聞記者役の二谷英明と共に真犯人を求めていくが、途中情緒不安定になったりする場面などは、なかなか暗くて重い。美人だけどどこか薄幸な感じは役柄によく合う。
芦田伸介もなかなかの卑劣漢だけど、その愛人が強烈に怖い😨。「あいつ殺すんだ〜楽しい❤️」などと言いながら、「うるさいわね〜」と大型犬の首をむぎゅー💀。その後も無言でニワトリ🐓の毛をむしったり、完全にサイコ😨。昭和30年代に既にこうした人々はやはりいたのかーと感慨無量。
最後は色々あって事件は解決するけど、警察だらしないなぁ。まだ田端駅に機関車用の石炭備蓄場があったり、小平市が八ヶ岳清里みたいな田園だったり東京の過去情景がなかなかのモノ😃。
そして夜はネオン塔がまだ林立して、昼間はアドバルーンがいくつもたなびいている銀座の景色。カラーで観てみたいです。😃🎬🗼
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