北斗星

ゴッドファーザーPART IIの北斗星のレビュー・感想・評価

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)
4.2

ケイとの破局のシーン。マイケルが心から哀しそうな目をする。
女性側からすると当たり前の結末なんだろうが、マイケルの置かれている立ち場を考えてみるとそう単純にマイケルだけを責められない。だからこそ非常に哀しい。最も大切だった家族(ファミリー)を失ってしまった。


マイケルが結婚しドンになってから、彼が楽しそうに笑っている姿を見たことがない。間近で見ていた奥さんも辛かったろうが、気の休まるときがないマイケル自身も辛かったろう。そこへケイの告白…。



マイケルの疑心暗鬼や復讐。血族含めて周りに人が居なくなり、自らを追い詰めてどんどん孤独になってゆく…。


わたしの心に残ったのは抗争ではなく、人のこころ、繋がり、信頼。
二代目はそれを大切に出来なかった。する術を知らなかったのか…。
あらためて人のこころは金じゃ買えない。それがパート2のある意味テーマなのだろうか。


ラスト。マイケルがひとり物思いにふける表情が陰鬱ながらも耽美。ため息が出るような演出。彼のこの先を暗示しいる...。



デ・ニーロが素晴らしかった!マーロン・ブランドの生き写しのよう。デ・ニーロの若きビトーをもっと観たかった。デ・ニーロパートだけでもう一作創れそう。




パート2は人物相関図を観ながら鑑賞すると解りやすいです。
パート1のように一度見たら忘れられないインパクトのある名前や人物があまり出ておらず、あれ?この人誰だっけ?状態に。
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