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江戸っ子繁昌記のmingoのレビュー・感想・評価

江戸っ子繁昌記(1961年製作の映画)
3.9
長谷川祐美子好きになっちゃう、酒飲みきんちゃん時代劇コメディの秀作。落語の「芝浜」(三題噺の「酔漢」「財布」「芝浜」も)がモチーフになっているだけあって序盤の伏線をラストできっちり落としてくれるので観賞後は余韻嫋々。魚屋と旗本正反対の役を一人二役演じるきんちゃんが動と静を演じ分け、世俗的な長屋描写とスタイリッシュな武家の状況をマキノ演出が画面にメリハリをつける。もちろん成沢の脚本ありき!長屋でベロベロに酔っ払って暴れるきんちゃんの尺が少し冗長だったが、きんちゃんの表情変化や千秋実にそっと手をかけたり芸が細かいことに驚嘆。
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