今村昌平監督、緒形拳出演のクライム映画。
専売公社の集金係2名を殺害して榎津は、詐欺を繰り返して全国を逃走していた。
自宅には敬虔なクリスチャンの父親と病身の母親が旅館を経営し、榎津の妻子と共に暮らしている。
妻の加津子は、義父である鎮雄に心酔し、榎津は2人の関係を疑っている。
浜松の旅館に大学教授を装って宿泊し、女将ハルと深い仲になるが、ある日、榎津とハルが映画館へ入った所、ニュース映画で榎津の指名手配写真が流れ、ハルは榎津の正体を知ってしまう・・・。
［キャスト］
榎津巌：緒形拳
榎津鎮雄：三國連太郎
榎津かよ：ミヤコ蝶々
榎津加津子：倍賞美津子
浅野ハル：小川真由美
浅野ひさ乃：清川虹子
殿山泰司、垂水悟郎、絵沢萌子、白川和子、フランキー堺、浜田寅彦、園田裕久、浜田晃、辻萬長、北村和夫、火野正平、根岸とし江、河原崎長一郎、菅井きん
久し振りに鑑賞。
面白かったです。
緒形拳は、ドラマ「ナニワ金融道」のイメージが強いんですが、この榎津は殺人を犯して何でこんなに堂々とできるんだという程、肝が座った演技は素晴らしかったです。誰もが簡単に騙されたる詐欺のプロですからね。裁判所のシーンは見事としか言えないです。何回か凶器を買う所も堂々とし過ぎて、指名手配されている人の行動ではないです。
倍賞美津子の色気には驚かされました。当時、35歳くらいでしょうか。露天風呂のシーンのヌードは度肝を抜かれました。
三國連太郎は、親しみの沸く演技でつい「釣りバカ日誌」のスーさんを思い出しましたよ。あの困った表情は好きですね。
