帰って来ては、いけなかった!
名作『マタギ』(1982)に続き、
後藤俊夫が撮った阿仁マタギ。
更に面白さを増しているぞ!☆
基本背景は似てるが、田村高廣
演じる老マタギ・銀蔵は、より
アクの強い男として描かれる。
携行する弾丸も、『マタギ』の
平蔵の“3発”より更にタイトな、
“1発”こっきり!
“一発銀蔵”の呼び名の所以だ。
マタギ達を廃業に追い込んだ
鉱山に対し、怒りを露にする。
今回の主軸は、仕留めた母熊の
遺児・ゴン太と孫の触れ合い、
別れ、そして対決という悲劇。
だがしかし何といっても、あの
衝撃のクライマックス!!☆
切ない。あまりにも切ない…。
あらゆる意味で必見の一本だ。
【その他の見どころ】
▼動物と戯れるゴン太の可愛さ
▼孫・一平のアイデンティティ
▼桜田淳子演じる苦労人の母親
▼極寒に冷水で禊ぎの田村高廣
▼今回も出演の矢口高雄