わたがし

カタクリ家の幸福のわたがしのレビュー・感想・評価

カタクリ家の幸福(2001年製作の映画)
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 ずっと観たかったやつ。中古で3000円で売ってたので後先考えずに衝動買いした。なので「3000円ぶんは楽しませてくれ!!頼む!!」とドキドキしながら観た。
 最初から最後まで一体自分は何を観せられてるんだろうという。やっぱりこの時期の三池崇史、何かプライベートで相当精神的にショックな出来事でもあったんだろうなっていうぐらいの、どうしちまったんだよっていう狂い方。こんだけ一応人並み以上にはいろんな映画観てきて、世界中のいろんな狂気に触れてきて、すり減ってしまった人間の感受性でもまだ「狂ってやがる!!」って思わせる三池崇史という人間の偉大さ。やっぱり大好きだなあ
 あらすじ読んで「ああ、人が死ぬミュージカルなんだ」って知って、なんとなく想像してから観たんだけど、その想像の180度違うタイミングで最初のミュージカルシーンが始まるから死ぬほどびっくりして変な笑い声が出た。どういう発想なんだよこれっていう。
 しかもこれVシネじゃなくて劇場映画なのがヤバすぎる。特典で劇場用の予告とかテレビCM観たけど、この映画をこんなカジュアルに宣伝して1800円払わそうとしてるの犯罪だろって思わずにはいられない。この時代のこの狂気、リアルタイムで感じたかったなあ
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