Kana

ピーター・パンのKanaのレビュー・感想・評価

ピーター・パン(2003年製作の映画)
2.0
これはそもそも、大人になりたくない少年が、恋をした話、なのかな?
子供の頃に何度も見たディズニーアニメのピーターパン。
さして疑問も抱かずに、空を飛ぶことの楽しさや、冒険、探検、わくわくすること、寝たい時に寝て、食べたい時に食べる自由なその日暮らしに憧れていた。
(これってちょっと、ゲゲゲの鬼太郎の主題歌にも似てるかな、と思ったり。)
けれどいつまでもそのままではいられない、親を捨てて家を捨てることもできない。
一度は夢見た自由にさよならを告げて、現実に帰って大人になる覚悟を決める子供たち…。
どこかで大人になるための通過儀礼が必要で、現実から目を背けようとする甘えた自分、弱い自分を自覚しなきゃならない、みたいな…。

子供の頃によく見ていたピーターパンだけど、なぜか当時から登場人物がみんな好きになれなかった。
ウェンディは綺麗事ばかりで何も出来ないお嬢ちゃん、弟たちは甘ったれで頼りない役立たず、ティンクは嫉妬深いわがままな女で、ピーターパンは自分勝手なお調子者で気分屋で平気で人に迷惑をかける。
みんな未熟で、足りないところばかり。

改めて考えるとストーリーも穴だらけ。
でもたぶん、その考え方がもう大人になってしまってるんだろうなぁ。
大人になったから、このお話を受け入れられなくなってしまったのかなぁ。
なんて、少し寂しくなりました。
Kana

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