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ミザリーのyutaのレビュー・感想・評価

ミザリー(1990年製作の映画)
3.7
ミストやペットセメタリー等他のスティーヴン・キングの作品よりは比較的控えめだった印象。
内容的な気持ち悪さよりもキャシー・ベイツの演技によって演出される気持ち悪さという感じだった。その意味でこの作品を成り立たせていたのはキャシー・ベイツの高い演技力。タイタニックで数少ない良い人間役だった印象しか無いから彼女のサイコっぷりは新鮮。
アニーをサイコたらしめているのは彼女の犯した行為というより、行方不明な沸点や激しめな正義感や使命感という行動の根幹にある部分。悪人ぶって悪行を重ねている人間よりもさらに邪悪でタチが悪いのは、自分の行動の全ては正義の体現であり、使命を全うしているだけというスタンスで手段を選ばない人間。
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