サトシ

太陽を盗んだ男のサトシのレビュー・感想・評価

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)
4.2
監督、共同脚本長谷川和彦、主演沢田研二のクライム、アクション映画。

中学校の理科教師である城戸誠は、生徒たちを引率して原子力発電所の社会科見学を終えた時、突如として大量の火器を持つ老人にバスジャックされる。事件を解決すべく、丸の内警察署捜査一課山下警部は、自ら怪我を負いながら狙撃犯を取り押さえ救出をした。
城戸は圧倒されながらも影響を受け急に変わる。
授業で原子力や原爆の作り方の講義をするだけでなく、原子力発電所に忍び込みプルトニウムを奪い取り、アパートで苦戦しながらも原爆を完成させる。
そして、ダミー原爆を国会議事堂のトイレに設置し日本政府を脅迫し、その交渉相手として山下警部を指名する。
第1の要求は「プロ野球のナイターの試合を最後まで中継させろ」というものだった・・・。

【キャスト】
城戸誠:沢田研二
山下満州男警部:菅原文太
沢井零子(ゼロ):池上季実子
田中警察庁長官:北村和夫
仲山総理大臣秘書:神山繁
市川博士:佐藤慶

これはめちゃ面白いです。
昭和の刑事ドラマのようで、アクションあり、頭脳戦ありで、沢田研二演じる城戸をつい応援したくなる不思議な映画です。原子力発電所のセキュリティの甘いのが若干違和感がありましたが、さすが理科の教師だけに自力で原爆を完成させてしまいます。明らかに被曝していますから、思いっきり放射能が漏れているのは怖いです。
菅原文太との対決も見所で、中々、正体が分からないのも面白く、沢田研二が堂々と接触する所は潔さを感じてしまいます。
最後にビルから飛び降りるシーンは迫力満点でした。いやー、つい声が出てしまいました。沢田研二がスターで当時の人気が伺えます。
紅一点、池上季実子が若くて綺麗ですね。(当時20歳)
水谷豊、西田敏行がチョイ役で出演しているのも注目で楽しめます。
デパートの天上から5億円をばら撒くのは爽快ですね。色々な映画、ドラマのオマージュになっており、改めて凄い作品でした。
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