odyss

はぐれ刑事純情派のodyssのレビュー・感想・評価

はぐれ刑事純情派(1989年製作の映画)
2.0
【人物設定がダメ】

BS録画にて。
藤田まことが主演の刑事物。
TVドラマとして人気があったようですが、TVをほとんど見ない私はそちらは鑑賞経験ゼロで、この映画版が初体験です。

この映画の悪役は、新たに赴任してきたエリート警部(村井国夫)。
ほかに型破りなトラック運転手とその妹、藤田まことの娘二人、藤田まこと行きつけのバーのマダム(眞野あずさ)などが主要登場人物。

まず、安月給のヒラ刑事に行きつけのバーがあり、眞野あずさみたいな美人ママがいるという設定が、うーん・・・ですね。高級バーじゃないないのかも知れないけど、あのくらいの美人ママがいると高級官僚とか民間大企業のエリートサラリーマンとか会社経営者なんかが多数押しかけるんじゃないですかね。そういう中で、妻に先立たれたしがないヒラ刑事が美人ママとバー以外のところでも会ってもらえる、というのは夢みたいな話。まあ、フィクションだから夢でもいいんですけどね(笑)。

それはさておき、この映画では悪役警部の設定が薄っぺらくて、しらけました。
そして、さらに、悪役警部の主張がある程度実現してしまう筋書に唖然。

これって、マズいと思うな。
それに、この映画ではトラック運転手の設定が極端で、これはまあ、菅原文太主演映画なんかをヒントにしたのかも知れないけれど、最後のあたりがシリアスになりすぎて、かえってリアリティを損ねています。
だから、後味があんまり良くないんですよね。

というわけで、残念な出来と言わざるを得ません。
odyss

odyss