グリフィン

至福のときのグリフィンのレビュー・感想・評価

至福のとき(2002年製作の映画)
3.7
初見。字幕。
「初恋のきた道」、「あの子を探して」のチャン・イーモウ監督作品。制作時期も一緒で作風も限りなく似てる。日常の風景を切り取った温かみのある作品。

結婚願望の強い冴えない中年男性と義理の家族から疎外されている孤独な盲目の少女、2人の不思議な交流を描く。

たとえ嘘で塗り固められていても根底に優しさと思いやりがあれば、それは”至福のとき”である。
この映画のテーマは簡単にいえばそういうことだと思います。優しさに触れることが出来なかった少女の未体験の幸福。最初はやましい目的だったかもしれない。でも良いじゃないか、笑顔になれたんだし。

意地悪な義理の家族が登場するわけだけど、よくぞここまでドンピシャのふてぶてしい見た目の人を用意だきたものだなww絶対性格悪いだろと思わず確信させてしまうほどの顔と肥えっぷり。
この人選は地味に凄い。第一印象で人を判断してはいけないとよく言いますが、今回ばかりは許せ。

ラストのあの手紙なあ・・・直接渡すようなシチュエーションにできなかったものかねえ。その方が絶対に良かったと思うのだが・・・
あのままだとあの子がどうなってしまうのか、どうもモヤモヤする。
グリフィン

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