ぴよまろ

少林老女のぴよまろのレビュー・感想・評価

少林老女(2008年製作の映画)
1.1
「ガキ使」の「おばちゃん」を主人公にした、おバカアクションコメディ。少林寺拳法の達人である主人公おばちゃんが、美人拳法家に敗れたことをきっかけに道場を追われて、都会で暮らしながら、再び決戦を挑む。

「おばちゃん」が主人公の映画、という時点で、話としても笑いとしても終わっていました。ガキ使と同じく、おばちゃんは、一切しゃべらないので、周りが説明しなければならず、(当たり前ながら)演技もアクションもできないので、大半は都会のダラダラした暮らしのシーンが続き、ようやくのアクションと決めのシーンですら笑いに変えられていないです。ひいき目に言えばシュールな笑い、なのかもしれませんが、だとしてもテンポがとても悪いです。

考えてみれば、おばちゃんは、短時間の出オチ的な扱いだから面白いのであって、映画一本の主人公として笑えるものではないです。せめてもう少し笑える要素がないと、コメディとしても成立していない、残念な物語でした。
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