ナマラマナ

屋根裏部屋のマリアたちのナマラマナのレビュー・感想・評価

屋根裏部屋のマリアたち(2010年製作の映画)
3.8
なんだかほのぼのになりました。
すごい感動!っていうわけでは決してないのに、本当の幸せってなにかなぁ?なんて考えさせられます。
主人公はフランス人資産家で、証券会社を経営するジャン=ルイ。
裕福な生活、華やかなパーティ、綺麗な奥様と傍目には何不自由ない羨ましい男性です。
でも地位や名誉があっても幸せかどうかはわからないものですよねぇ。
そこへきたのがスペイン人メイドのマリア。
その頃のスペインはフランコ独裁政権の元、庶民は貧しい生活を送り、出稼ぎ労働者がヨーロッパのアチコチにという状況で、マリアも一人息子を実家に残しての出稼ぎできていました。働き者ということで人気のあったスペイン人メイド。
彼女らは劣悪な環境のアパートの屋根裏部屋に住みながら、ご主人様に理不尽なことを言われたりされても、仲間同士で仲良く生きています。
そんな彼女らと接していき、交流を深めていくジャン=ルイも、「幸せ」ってなんだろう?って考えていくようになるわけです。
そしてそして・・・ジャン=ルイはある行動に!
すごくベタな古臭いストーリー展開なので先は見えているのですが、それでもなんだか微笑みながら観てしまう作品でした。
ラストではなんだかニヤニヤになり、いいなぁ~~なんて思っちゃいましたもん。
「幸せ」の定義は人それぞれ。また年齢やその時の環境によってもいろいろと変わります。
だけど究極の幸せって、「笑って1日を過ごせる」ことかなぁ~って思う今日この頃の私です。そうなりたいものですわ~。
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