amin

ロイドの要心無用のaminのレビュー・感想・評価

ロイドの要心無用(1923年製作の映画)
3.9
今週、結構疲れていて、19時45分からこの映画を観るべきか、家に帰って寝るべきか結構悩んだ。結論、これからも「迷った時は観る」を貫こうと思った。
日々の疲れや鬱憤を晴らしてくれるのは、僕にはもう映画しかない。
非日常にいくらでも連れて行ってくれるし、特にこの映画はそういうコンディションにうってつけの一本だった。
クライマックスはもちろんだけど、それまでもよく出来ていて面白かった。
1923年の映画である。100年前の映画で、100年前の人も笑ったであろうシーンで、僕も笑った。こんなに嬉しいことはない。ロイドもこんなことになるとは思っていなかっただろうなぁ。ビルを登りながら、次から次に畳み掛けてくるトラブルは、今もトム・クルーズがやってるし、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が特に有名だけど、これからも映画の中では役者たちが喜んで時計にぶら下がり続けるだろう。そういう礎になることを、やってのけたのがすごい。この映画を撮影する4年前に、事故で右手の親指と人差し指を失っても、必死に登り切った根性と勇気と面白さ、そして多分やりがいがひしひしと伝わるから、こんなに長く愛されているんだろうなぁ。
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