高校の映画部に所属する倉田さくらと塚本康介は映画部の活動として「ひとりかくれんぼ」という都市伝説の降霊術を題材に映画を撮ろうと部員を集める。
この擬似恐怖体験をホラー映画にしてコンクールを狙うと意気揚々としていたが…。
元AKB48の野中美郷を主演に迎えた人気シリーズ『ひとりかくれんぼ』の劇場版。
肝心なシーンがほとんど無いし背景も何も語られていないので全く怖くありませんでした。
あと、物語がありきたり。
ストーリーとしては、映画研究部の高校生たちがひとりかくれんぼのフィクション映像を作ろうと学校に泊まり込み一人かくれんぼの儀式を行う。
そして予想通り一人また一人と・・・といった感じ。
若者が面白半分で恐い映像を撮影しようとして、本当の霊が出てきて恐ろしい目にあう・・・というホラー作品は以前からいくらでもあり、何ら新しい試みでは無い。
他にも、今の演出意味あった?のような場面が頻出し見ていてとても疲れる。
というかそもそも、集団でやってる時点で「ひとり」かくれんぼですら無い。
また、普通の撮影ではなく、暗視カメラ(自撮り)、監視カメラ、モノクロ映像、極端に彩度の低い映像で画面が構成されており、BGMも無く終盤までは概ね夜の校舎探索映像である。
雰囲気は「心霊スポットで禁じられた遊び」といったフェイクドキュメント風味かな。
POVでの語りが露骨に他作品をまねたというか、意識した感じで凄くいまいちでした。
ラストまでに色々とイベントは起こるのですが、オチにつながる伏線が弱くインパクトは感じません。
野中さん目当てのAKBファンなら十分に堪能できる映画だと思いますが、純粋にホラー映画を楽しみたい人ならスルーするが吉でしょう。
ちなみに野中さんはすでに芸能界を引退しているので、この作品が唯一の主演映画です。