JAmmyWAng

劇場版ミューズの鏡 マイプリティドールのJAmmyWAngのレビュー・感想・評価

1.0
ウメハラの昇龍拳は有り難いけど、サシハラのこういう芸は耐え難い。まあサシハラ以外も全員耐え難いワケなんだけど、これは福田雄一大先生によってうpされたプレイ動画なのだから、そんなの当たり前田のタグ理解wwwwwwwwなのであろう。

本作における笑いのメソッドには主に二つの軸があって、それは「説明」と「べろべろばあ」である。
いまや世界的な家電メーカーとして業界に君臨しているSQNYという企業があるが、同社の名機PolyStation3のコントローラーは、プレステでいう○×△□のボタンが配置されている部分に大きなAボタンが一つのみ存在していて、そしてアナログスティックの右側がBボタンとして機能する。福田雄一は、恐らくこのポリステ3のコントローラーを用いて本作を作り上げている。十字キーとABボタンのみによって人物を動かし、笑いを導き出そうと目論んでいると思われるんだけど、低脳な僕にはその高尚な表現の素晴らしさが全く理解できずに、むしろもう笑うしかありませんでしたのです。

本作ではこのような有り様が60分も継続するワケなんだけど、映画としてはかなり短いこの時間も、アンリ・ベルクソンに言わせればこんな感じである。

「私たちの内部にある持続とは何か。数とは何の類似性ももたない質的多様性である。」

一体何を言っているのかというと、時計の針は万人に共通の数値化可能な量を刻んでいるようだけど、でも楽しい時間が早く過ぎ去ってしまうように、時間ってすごく内在的な性質のものですよねるんるん、という事である。
つまりこの作品によって、僕は「60分」という「時間の数的定量性」ではなく、「キツイ」という「時間の質的定性性」を真に理解する事が出来たのであって、もうなんて言うかすごくうれしかったです。
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