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高地戦のmagic227のネタバレレビュー・内容・結末

高地戦(2011年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

「シュリ」で初めて韓国映画を知った僕は、そのエンターテインメント性の高さに圧倒された。「殺人の追憶」でポン・ジュノの才能に驚愕し、「オールドボーイ」に打ちのめされた。「シークレット・サンシャイン」も「息も出来ない」も両方とも凄いと思ったが、その後に「チェイサー」を見せられた。韓国映画の実力を否定することなんて、とてもじゃないが出来ない相談だ。 そして、今度はこの「高地戦」だった。 韓国という国は常に戦争を身近に感じている国だ。だから「高地戦」には、きっと知っている者だけが表現できる戦争の凄まじさが現れているのだろう。 こんなところで生き抜いていくためには、人は普通では居られない。前線の兵士も、指揮官もそれは同じこと。麻薬のような演説で自らを奮い立たせて最後の戦場に向かう兵士たちの姿が凄絶な迄に美しく見えるのは、多分われわれ観客も普通の状態では無くなっているからだろう。 「高地戦」という映画は、観客に一生忘れられないような映画体験を提供してくれる。
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