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戦争と人間 第一部 運命の序曲のtheocatsのレビュー・感想・評価

5.0
ロケ地セット俳優シナリオなど圧倒的物量!

一部と二部の合同レビュー。※三部完結編は既レビュー

それぞれ3時間、三部合計9時間という超大作。本当は四部まであったらしいが金がおっつかず頓挫したらしい。

とにかく当時の満州・中国への軍事侵略の歴史的記述、及びシナリオの密度が半端なく、中国ロケ多数。セットも抜かりなく、当時の考えうる限りのオールスターキャスト。演出・演技も熱がこもっており、個人的には邪魔と感じ易いラブロマンスも多数ながらそれがサイドストーリーとして非常に効果的!

これ程の圧倒的物量・情報量・ドラマ性で迫ってこられたらあとは視聴者の忍耐が続くか否かが問題。
今回は6時間ぶっ通し視聴しましたが、少しでもくらっと来たら即立ち上がり、ストーリーを追えなくなることが決してないように集中。視聴後はさすがに疲労困憊。しばらく横になりましたね。

総評は保留付きの五つ星

保留付きとしたのは動物虐待場面。当時はあれが許されたのだとしても、生きた鶏に火をつけたり、刃物で突き刺すなどは一線越えの演出。CGなき当時であってもフェイク処理で十分だったのではと悔やまれる。

懸念点として強硬的な陸軍関東軍の姿勢に賛同するような極右的思想者には本作は耐え難いであろうということ。なにしろ中国人捕虜人体実験描写なども含め完全な悪者として描いているから。
でも当時は一般市民の中にも強硬姿勢に賛同する人たちが少なくなかった、というより大勢を占めていたからこそ軍部も強硬路線を突っ走ることが出来たわけで、どうにもやるせない話。

022008
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