すー

戦争と人間 第一部 運命の序曲のすーのレビュー・感想・評価

4.5
超大作!
キャストの豪華さもそうだが、戦争の歴史と人間ドラマをここまで鮮明に映像に仕上げたのは素晴らしい。大金叩いてよく頑張った!大映と日活!

どこから感想いったら良いか混乱するほどに、さまざまな人間が、さまざまな地で、自分の人生を生きていた。そしてたまたま戦争がそこにあった。そんな気がしてくる。そして、たまたまそこにある戦争によって、人生が狂い不幸になった人は数あれど、幸せになった人なんか一人もいない。

新しく見えたこととして、関東軍の暴走で始まった満州事変までは、天皇のGOが出ないからジリジリと耐える時間があり、それにより血気盛んな日本人が戦争の方向に盛り上がってしまったこと。
日本の領事館は外交問題として解決を望んでいたこと。
政府と軍はここまで考え方が違っていたのか。軍国主義の恐ろしさを改めて知る。
だってこの人たち、戦争がしたくてたまらんのだもの。

浅丘ルリ子、松原智恵子、岸田今日子、どなたも線が細くて美しい。お風呂でもベッドでもつけまを取らない。

エースケまじ最低な人間として描かれていて気持ちよかった。金持ちのクズ。大福さん、殺っちゃいなよ!

素子を連れ去られ殺された高畠さんがとても不憫でならない。そして何故伍代社長が仕組んだのかがわからなかった。わかった?

標こうへいの兄が、こうへいに伝えたことがこの第一話の真髄だったのではないかとおもう。

信じるな。男も女も思想も信じるな。
自分が理解するのに時間がかかってもいい。理解するまで信じるな。

そのようなことを、言っていた(曖昧)

こうへいの第二話に期待!!強くたくましく生きろ!!
すー

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