サトシ

バッファロー’66のサトシのレビュー・感想・評価

バッファロー’66(1998年製作の映画)
4.1
ヴィンセント・ギャロが監督・脚本・主演・音楽を手掛けるクライム、コメディ映画。

5年の刑期を終え、刑務所から釈放されたビリー・ブラウンは、ニューヨーク州バッファローの実家に戻ろうとするが、長年の溝がある両親には電話で刑務所にいたことは話しておらず、電話で「政府の仕事で遠くまで行っていた」と偽る。さらに勢いで「フィアンセを連れて帰る」と嘘をつく。
フィアンセどころかガールフレンドもいないビリーは、トイレを借りた建物の中のダンス教室でレッスン中だった少女レイラを拉致し、自分の妻のふりをするよう脅迫する。そしてビリーには実家に戻るだけでなく、バッファローでの真の目的もあった・・・。

【キャスト】
ビリー・ブラウン:ヴィンセント・ギャロ
レイラ:クリスティーナ・リッチ
ジミー:ベン・ギャザラ
ジャン:アンジェリカ・ヒューストン
ウェンディ・バルサム:ロザンナ・アークエット
ブッキー:ミッキー・ローク
ソニー:ジャン=マイケル・ヴィンセント

久し振りに再鑑賞。
未だ色褪せない良い作品ですね。
ビリー・ブラウン演じるヴィンセント・ギャロが刑務所から出てくるシーンから始まりますが、過去の回想シーンを一画面で把握できる作りもテンポ良く観れる工夫で良いです。他にも回想シーンや想像シーンの挿入は上手いです。
悪人だと思って観ていくと、いきなりトイレに行きたいのにトイレが無い、トイレを貸してくれる店もないと、我慢している表情から誰もが経験する事から感情移入して惹きつけられるのも上手い作りになっています。
タイトルが良いです。
故郷のバッファローと自分の生まれた年に因んでいて、母親からは自分が生まれたせいでアメフトチームバッファローの試合を観戦できなかったと言われるなんて碌でも無いですよ。また、他人の罪を被っている事も分かってきて可哀想になっていきます。
レイラ演じるクリスティーナ・リッチは、拉致されて言われままに行動します。ビリー・ブラウンが立ちションをする時に逃げる事できました。序盤ではビリーの良さは分かっていないのでちょっと不思議でした。クリスティーナ・リッチはチャーミングですね。(登場18歳)
寒いとはいえモーテルで一緒に入浴するシーンは刺激的です。
あとミッキー・ロークはこういう役やらせると映えます。
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