ブラウンソースハンバーグ師匠

バッファロー’66のブラウンソースハンバーグ師匠のレビュー・感想・評価

バッファロー’66(1998年製作の映画)
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wet legの歌詞にもあるように、皮肉に使われる程、サブカル界に君臨するアイコニックな映画。
クリスティーナリッチは確か、実年齢より10歳くらい上の役だけど、化粧と体型とで見た目はそれっぽく見える。でも、喋り方や振舞いで一気に年相応になるので不思議な魅力がある。
両親が自分の墓参りにくるのを想像して、自分の存在に「軽み」を見出だす。誰かに想われない、担われないことが、逆説的に生きる(もしくは死なない)理由になるという心理にハッとさせられる。それを「小話」という規模感で伝えてくれるこの映画が好きだ。
笑っちゃうくらい上機嫌になって、知らない人に妙に親切になる感じ。最後までちゃんと嫌な奴だ。素晴らしい。