真世紀

タイガー・オン・ザ・ビートの真世紀のレビュー・感想・評価

4.0
ユンファ演じる女たらしの刑事、今朝も一夜過ごした相手の旦那(コワモテなシン・フィオン!)が帰宅したのをなんとか誤魔化し、食堂で朝食。「ブルースが始めジャッキーに教えアランドロンとスタローンを経て俺に伝わった」とコップに生卵ワンパック入れて一気飲みでタフガイ気取るも、マッチョなコナン・リーに追われてきた強盗に人質にとられて銃突き付けられて失禁(笑)。醜態さらして怒り心頭のユンファだが、亡き父の友人でもある警部は肉体労働をあいつに任せて手柄をあげろと二人にコンビを組ませる。

折しも起きたのは麻薬組織の内紛。横流しをはかった組織の一員は妹ニナ・リー(現ジェット・リー夫人)を運び屋に仕立てるが、警察、組織双方に追われる羽目に。組織ばかりかユンファの尋問でもガラステーブル突き破らされたりといったニナ・リーの扱いは香港映画ならでは(笑)。

ゆるいユンファのキャラからしてコメディアクションかとのんびり観てたら、ラストに始まるはコナン・リーと敵組織の一員の対戦、髪の毛あって最初観たことあるよなと思いつつ気付かなんだリュー・チャーフィー。繰り広げるは「悪魔のいけにえ2」のデニス・ホッパー対レザーフェースより激しい、殴打混じりアクション満載のチェーンソー・チャンバラ!妹を人質にとられたユンファも別人のように紐くくりつけたライフルを操って物陰からのライフル射撃!やっぱ香港映画は油断できん!

ユンファの情報屋で兄貴分の酒場の主人役のティ・ロンがコナン・リーと一手、手合せ披露したり、署長にしては顔立ち若いなと思ったらデヴィッド・チャンだったりと配役もなにげに豪華。ラウ・カーリョン監督作。
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