さすらいの旅人

ダーティ・セブンのさすらいの旅人のレビュー・感想・評価

ダーティ・セブン(1972年製作の映画)
3.3
★縛り首になるかそれとも自由で生きるか…
【CATV/ザ・シネマ/放送録画視聴/シネスコサイズ】

テレビ放映時は「要塞攻防戦/いのち知らずのならず者」として公開されたマカロニウエスタン。
何と言っても名優ジェームズ・コバーンとテリー・サヴァラスの異色の組み合わせが豪華だ。マカロニだが南北戦争時の要塞への潜入破壊物なので戦争アクションの色彩も濃い。「特攻大作戦(1967)」「荒野の七人(1967)」「夕陽のギャングたち(1971)」等のアイデアをチャッカリ借りてくるなどマカロニらしい。要するに映画は面白けりゃいいのだ。

要塞でのアクションは過激で迫力があった。コバーンのダイナマイトアクションはさすが破壊力満点で興奮した。あと、ガトリング銃による大量殺りくは少しやり過ぎの感じがあったが、マカロニの得意描写であり外せない。ただ、ラストのコバーンとサヴァラスの決闘はあっさりして物足りなかったのが残念。その辺がセルジオ・レオーネのオペラ型決闘とは明らかに違う。

音楽が「怒りの荒野(1967)」「世界残酷物語(1962)」のリズ・オルトラーニだ。本作には一部「怒りの荒野」の音楽が使用されていたがまあ許そう(笑)