麻薬カルテル撲滅の秘密任務でボリビアに潜入した特殊部隊「The Losers」の面々。
何者かの罠にはまりアメリカに戻れなくなった彼等は接触して来た謎の美女アイシャの手引きで陰謀の黒幕、マックスに迫るのだが・・・。
2010年アメリカ映画ですが同年に公開されたもう一本のアクション大作「Ａ−チーム」と重なる部分が多過ぎたのか日本では未公開で終わったのかな。
ただ、正直言えばこの両者、類似点が多いどころではなくほとんど同じストーリーと言ってもいいほどなのだ。
どちらも罠にはめられた特殊部隊の面々が汚名を晴らすべく活躍を繰り広げるという点や中盤の作戦行動も似ている。
クライマックスの舞台がコンテナ基地のある港湾施設という点までもが同じと言うのも間が悪いというか何というか。
物語の骨格は似てますがテイストまでがまるきり同じ訳ではありません。
意外な事にコミックスを原作に持つ本作の方が若干シリアス度が高くなっております。
チームLosersメンバー間の確執やゾーイ・ソルダナ扮する謎めいた女性の素生などがアクセントになっております。
もちろん娯楽映画ならではの展開を見せる作品ではありますが「コミカル」な雰囲気はそれほど強くありません。
アクションシーンの見せ方などは流石にアメリカの娯楽映画らしくツボは抑えたものになっていて楽しめます。
ただ、謎の黒幕、マックスの行動やキャラクターはいかにもマンガ的な荒唐無稽さを見せているだけにもう少し派手な見せ場が欲しかった気がします。
ジェフリー・Ｄ・モーガンやクリス・エバンズ、イドリス・エルバにゾーイ・ソルダナまで、今やすっかり映画やTVのヒットシリーズの顔になっている訳で中々豪華なラインアップでもあります。
