爆裂BOX

GAME [ゲーム]の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

GAME [ゲーム](2007年製作の映画)
3.0
曽祖父が大量の金塊と共に最初の妻を生き埋めにしたという血塗られた逸話が残る砂漠の中の屋敷へ、従姉妹のルネとその仲間達を連れて向かうゼイン。道中、不気味な老婆の幻覚を見るが…というストーリー。
「SAW」のトビン・ベルが出演しているオカルトホラーです。監督はKNBエフェクツの特殊効果マン出身で、「ウィッシュマスター」や「ハゲタカゾンビ 感染注射」を手掛けたロバート・カーツマン。
ゼインの本当の目的は屋敷に隠された金塊を見つける事だったが、屋敷についた彼らに生き埋めにされた妻の怨霊が襲い掛かってくる、という内容です。
タイトルやジャケット、粗筋はシュチエーションスリラー謳ってますが、実際は怨霊復讐物のオカルトホラーです。
全体的にテンポがよろしくないですね。主人公達が屋敷について中盤前ぐらいに犠牲者が出ますが、それ以降終盤に差し掛かるまで、老婆の怨霊が出たりはしますが、バカ者たちのわちゃわちゃがダラダラ流されて、終盤になってどんどん犠牲者が出ていくようになっていきます。登場人物の数が少ないから仕方ないのかもだけど、それでも引っ張り過ぎだな。
トビン・ベルは屋敷の管理人役で主役や黒幕役でもなく完全なる脇役です。ちょいサイコな感じ出してますが、やってる事は斧投げつけて脅かしたり、マスク被って脅かしたり女子の裸覗いたり、こっそり地下室掘って金塊探したりとしょうもない(笑)アッサリ退場しますし。
主人公ゼインは女好きのチャラい薄毛野郎ですが、女子には優しいし、ガラガラヘビが出た時は二匹と戦って倒したりと行動的ではありましたね。従姉妹のルネから薬飲むように言われてたけど、何の病気なんだろ?特に説明なかったですね。一応ヒロイン格のルネは女子寮の先輩として新入り女子二人に命令しまくる女王様っぽく振る舞ってて、嫌な奴な感じありましたね。彼氏いるけど、ゼインともただならぬ関係にあった過去があるっぽいけど、こちらも最後まで語られることはありませんでしたね。それがあるからかゼインが金髪の子と親しくなるたびに嫉妬で目の敵にしたりしてましたが。入会の儀式の為についてくる新入生の金髪と黒髪の女子二人も綺麗な子で、サービスシーンもそれなりにあります。
怨霊は先住民でゼインの曽祖父の最初の妻で、生き埋めにされるも怨霊となって曽祖父と二番目の妻一家を惨殺して復讐は達成してるんですが、子々孫々まで憎いのか、血縁者であるゼインとルネも狙われます。というか、全然関係ない他の学生達も殺されるのは理不尽極まりないですね。アホだけど悪い奴らじゃないのに。鬼婆みたいなメイクや遠くから徐々に近づいてくる所は不気味で良かったです。
数が少ないのは残念ですが、斧で脳天から真っ二つや斧で顔面スライスなど結構グロい描写も盛り込まれています。もっと犠牲者増やしてグロシーンも増やしてほしかったですね。
救いのないラストは割と好きですね、ゼインたちが言うようにやったのは先祖で彼らは何も悪い事してないんだけどね…唯一逃げれた人はちょっと意外でした。
一応ちゃんと作られてはいますが、テンポも悪いし暇潰しにはなるかなぁ…という凡作という感じの作品でしたね。