manac

オブセッション 歪んだ愛の果てのmanacのレビュー・感想・評価

1.5
話は解説にある通りのよくあるサスペンスで何のひねりもない。
ただ、登場人物全員にイライラさせられたところは斬新だった。
なんでビヨンセこんな映画に出たんだろう?
民放で吹き替えが放送してたらながら見くらいはしてもいい映画。

明らかに尋常じゃない女にストーキングされているのに、何もしない夫もおかしい。
常にどこかで「なんとかなる」と思っている危機感のなさ。

警察も何がしたいんだかよく分からない。
捜査のポイントは何なんだ?何の捜査をしてるんだ?

夫の同僚も親友を自称している割に、大して役に立っていない。ただ茶化しているだけ。

でも一番おかしいのは妻。
夫に毎週花を贈らせたり、日に何度も電話させたり。夫が電話に出なければ同僚にまで電話する。そこまでする?普通。仕事中の夫にわざわざ電話して話している内容は雑談だし。
人の話は聞かず好戦的でヒステリー気味。ストーカー女との対峙ではどっちがストーカーなんだか分からないくらいのキレっぷり。
夫への要求は凄まじいが、夫の要求に応えている描写はなかった。
夫の浮気を疑ってヒステリーを起こすのは分かるが、結局夫の弁明はろくに聞かないまま夫に制裁を与えて、真相が不明のまま許している。浮気の真偽に関心はないらしい。大切なことは夫が浮気したかどうかではなく、自分が優位であるかどうかとしか見えない。
これはもうハイメンテナンスを通り越して明らかに精神おかしいんじゃないのだろうか。

ストーカー女も強烈だったはずなのに、妻の異常性の方が遥かにインパクトが強くすっかり霞んでしまった。
ストーカー事件が片付いたところで、この妻と連れ添って生きて行くのはストーカーより大変な事件だろう。正直、ストーカー女と新しい人生始めた方がマシ。
manac

manac