ハレルヤ

ジェシー・ジェームズの暗殺のハレルヤのレビュー・感想・評価

3.5
南北戦争後のアメリカ。ジェシー・ジェームズは仲間と共に強盗と殺人を繰り返す凶悪犯。貧困層からは英雄視されている彼が仲間だったボブ・フォードに暗殺されるまでと、その後を描いた史実ドラマ。

公開当時から知っていたものの長くて重たそうな雰囲気を感じて長い間手が伸びなかった本作。今思えばキャストも豪華という事もあり、見てみようと思って初鑑賞。

アメリカに実在した最も有名な凶悪犯と言われたジェシー・ジェームズ。その彼を演じたのはブラピ。ジェシーを体現するには十分すぎる人。やはり存在感は抜群。ジェシーの登場するシーンはどれも自然と見入っていました。

その彼を暗殺する運命になったボブ役はケイシー・アフレック。今でこそ名実ともに高い評価を得ている彼が大きな飛躍を遂げるキッカケになった1つが本作での演技。

憧れだったジェシーの元で共に様々な犯罪に加担するボブ。次第に憧れから有名になりたい気持ちが強くなり、それがやがてジェシーの暗殺へと繋がっていく。

物語自体はゆっくり進み、派手な展開はなくとも、キャストの演技合戦でしっかりと見せてくれます。ただ160分はちょっと長かったかなと。

仲間を信じず孤独を胸に秘めたジェシー。カリスマ的な人気を得るも心に影を落とした表情は印象的でした。彼を殺して英雄になるはずだったボブも、人気の高かったジェシーを殺した事で脅迫状を送りつけられたり、ラストでは虚しさが滲み出る出来事が待っている。

長くて少し疲れましたが、このストーリーに興味のある人は一見の価値はあると思います。
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