スワヒリ亭こゆう

チャーリーとチョコレート工場のスワヒリ亭こゆうのレビュー・感想・評価

4.0
今回、10数年ぶりに観ました。
『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』が公開されるので、以前に観たはずの本作を見返しました。ラストがどうなるか?は覚えていましたし、一連の流れは覚えていましたが細部に至ってはほとんど覚えていなくて、初見ぐらいの感覚で楽しめました。

ティム・バートン監督を僕はあんまり好きじゃないんです。面白そうな事をやってるけど、そんなに面白くないから期待して損させてくるタイプの監督ですね。本作に関しても以前は面白いと思わなかったんですけど、今回は面白いと感じました。

ウォンカのチョコレート工場の世界観が楽しいですし、細部までこだわり作り込まれた映像が凄く良かったです。
ティム・バートン監督の中でも上位に来るぐらいの作品ですね。それを今更、僕が言ったところで本作のファンは多いでしょうから「気づくの遅いよ!」ってツッコまれそうですけどね😅

チャーリーの可愛さを僕が素直に認められるようになったのも大きいです。子役の素直で良い子があんまり好きじゃなかったんですけど、今回観ていて可愛い子役だと思いました。チャーリー役の俳優は今でも活躍してるんですね。
『アーサーとミニモイ』シリーズにも出てましたね。

可愛くて素直なチャーリーに対してウォンカの奇人でイジワルな性格が対比になります。
ジョニー・デップならではのコスプレ演技がハマっています。この頃のジョニー・デップは僕は好きだったのがスターになりメジャーな映画ばかり出演して少し嫌いになりかけてきたんですよね。
小規模だけど優れた映画に出てるのがカッコよかった。【スターあるある】ですけどね。

本作の作品の世界観、ビジュアルは優れていると思います。ストーリーはその分、少し物足りなさや特別な物語になっていなくて御伽噺の枠からははみ出せていないと思います。
ですが映画は総合芸術。ストーリーを補って余り有る程に映像と音楽が素晴らしい作品でしたね。

ウンパルンパのビジュアルは、【なんでんかんでん】の社長を思い出し、またゴーグルを付けると梅宮辰夫に見えてきます。
このキャラクタービジュアルもかなり良くて、本作の優れた演出のひとつですね。

こういう映画はティム・バートン監督の得意分野なんでしょうけど、その中でも面白い作品だと思いました。
今度、公開の『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』はティム・バートン監督は関係ないみたいですね。それよりもハリーポッターの製作陣が携わってるみたいです。
本作を超える出来栄えになるかは分からないけど、観に行きたいです。