深夜にこの映画を観た時、その気分と完璧にあったノスタルジックでセンチメンタルなラブストーリーに魅了された。
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「ペイル・ブルー・アイズ」が最高に心地よくて、彼女がこの曲も彼のことが頭から離れなくなってしまったように僕の心も掴まれた。
音楽、電話、車という極めて映画的なモチーフを効果的に使いながら、ドライアイや映画館の看板など細部まで趣向を凝らした演出に唸る。
広場からカフェの1Fから2Fへというクレーンショット→電話越しの2ショットというアプローチによる感情の高まりもクライマックスに相応しい素晴らしい演出だ。