よそ者

侠女/俠女 第一部:チンルー砦の戦いのよそ者のレビュー・感想・評価

4.0
第一部の最大の見所はやはり語り草となっている竹林の決戦シーンであり、光と影の交錯する中で華麗に宙を舞うワイヤーアクションは今見ても息を呑むものがある。
第二部になると活劇なのだが、だんだんと観念的な要素が強くなり最後は何か崇高な宗教映画の様相を呈して終わる。
この映画をキン・フー作品の最高作とするかどうかは、この辺りの解釈にもよるのではないだろうか。
武侠映画の古典としてアクションばかりが注目されるが、他にも山水画(水墨画)を見るような風景描写も趣があり素晴らしいと思う。
そしてシュー・フォン演じるヒロインの剣士が口を真一文字に結び剣を構えた構図など、凛とした女の美しさがあって僕の記憶に残る映画になっている。
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