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ル・アーヴルの靴みがきのわのレビュー・感想・評価

ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)
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いいラスト。相米慎二や青山真治を思い出す

ボーナス

あえて硬い言葉でスクリプトを作り、訳す。「いずこへ行く?」「どこ行く?」この耳ざわりの違い。不自然なノリをつくる。

リアリストはコンテナの中の彼らを汚物まみれに描くだろう。
私には、彼らをそのように描く権利はない。だから、いい服を着てもらう。

水に浸かっていたのに服が濡れていないイドリッサは宛らキリスト。彼の登場で街が変化する。

 政治的であり寓話的。

あまりに絶望的な状況だから、悲観的な映画はもう撮れない。
環境からバランスを取ろうとする。
奇跡が起きるかも→「近所じゃ起きてない」この美しい台詞、この二面性。

「私には話す友人がいない。」話しかけた木からの返事を期待して。木からの返事を期待すること、それは映画作りに他ならない。
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